不動産の物件資料を見ると、物件から最寄駅までの距離を表すのに「○○駅から徒歩●分」という記載がされていますが、これってどれくらいの距離なのでしょうか。
歩く速さは個人差があるため、「●分」は参考になるような、ならないような表現ですが、大丈夫!
きちんと基準になるものがあります。
不動産公正取引協議会連合会が定めた「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」の中に、
「 徒歩による所要時間は、道路距離80メートルにつき1分間を要するものとして算出した数値を表示すること。この場合において、1分未満の端数が生じたときは、1分として算出すること。」
という記載があります。
つまり、「分速80m(時速4.8キロ)」で歩いて●分かかるということです。
スタスタと歩いたくらいのスピードです。
たまに、【直線距離だから実際は参考にならない】と誤解している人がいますが、前述の規則に記載があるように道路距離になっているのでそれは大丈夫です。
ただし!
①信号待ちなどの待ち時間は考慮されていない
②坂道や階段などで、歩くスピードが遅くなることは考慮されていない
など 注意いただきたい点もあります。
あくまでも目安として考えてください。
ちなみに、あまり見ませんがたまーに目にする「自転車で●●分」の表現は、前述の「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」では
「自転車による所要時間は、道路距離を明示して、走行に通常要する時間を表示すること。」
となっています。 つまり分速何メートルかは不明。
そのかわり、道路距離の明示が必要になっています。
ご参考までに。